大学を卒業して、最初に就職した医院の院長に言われた一言が私のターニングポイントとなりました。
「誰にも負けない技術・姿勢を身につけなさい!」
医療に携わる人間として、高い技術・姿勢を持ち続けることは当然のことなのですが、大学を卒業したばかりの自分にとって、その言葉は非常に新鮮であり、そして非常に重く感じたのを憶えています。それだけ、卒業したての頃は、医療人としての意識が低かったのだと思います。
これを期に、様々なセミナー(勉強会)に参加する
ようになりました。
多くの先生方と意見交換する上で、今までに
なかった視点で症例を見ることができるように
なりましたし、何よりも、「同じような症状で
あっても、治療法は複数存在する」ということが
発見でした。
「治療法が複数存在する?」
患者様はこのように思われるかもしれませんが、実際そうなのです。
これは、ドクターそれぞれの知識・技術は当然として、患者様の治療に対するご要望により変化します。
我々が治療法を押し付けるのではなく、患者様の要望等をお聞きし、それに適切な治療法を探し出し提案する。その姿勢を学びました。
いまだに、セミナーや勉強会に参加しています。
しかし、最近は息抜きも大切と思うようになり
まして、家族と共にリラックスしたり、趣味の
ゴルフをしています。
しかし、困ったことに、何かをやり始めたら
トコトン追求したくなる性格のため、趣味程度で
あるはずだったゴルフが、最近では、競技ゴルフ
などもやってみたいと考えはじめています。
クラブ選手権、知事杯など(笑)・・・。
やるからには上のレベルでやっていきたい。
これが私の性格です(笑)。
そして、「できないことはできないと素直に認める」。
これも私の性格の中核にあります。
これは治療においても同様です。
例えば、どうしても抜歯をしなければならいない状態の患者様がいらっしゃるとします。その方には、しっかり理由をお伝えした上で「この歯は抜歯が必要です」とお伝えします。
患者様の中には「抜歯をする=技術力不足」とお考えの方もいらっしゃいますが、それは違います。治せないものには治せない理由があり、抜歯する場合もそれ相応の理由が存在します。
もちろん、治せない理由が「自分の実力不足」であれば、それを真摯に受け止め、改善に努めます。しかし、そうでない場合、しっかりその理由をお伝えした上で、どうするかの判断を患者様に選択して頂いております。
私は「とりあえず治しますね」という治療(対症療法的な治療)をするつもりはありません。
これは妥協です。
歯科治療には「とりあえず」はありません。
「場当たり的な治療」の後に待ち受けているのは、「再治療」「抜歯」「欠損」です。
そのことを我々は経験を通して知っています。いくら患者様のご要望があったとしても、患者様のお口の健康が害されるであろう治療は行いません。
スタッフも患者様も「笑顔になる」歯科医院で
ありたい。
そのために出来ること。
それは「患者様そしてスタッフにしっかりと
向き合い、コミュニケーションを取り、
そして問題があれば、1つ1つ解決していくこと」
だけだと思います。
何でも相談してください。それにお応えできる環境は
整っております。